助成めぐり論戦も 布マスクの効果を専門家解説(20/04/02)
この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
https://www.youtube.com/watch?v=bjMzC6MZPII
国会では、新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている人たちへの補償などについて議論された。
立憲民主党の逢坂議員は「個人事業主あるいは音楽家を含めた舞台関係、エンジニアなども含めたフリーランス、中小・小規模事業者の収入減に対し、簡素・迅速な手法を用いて補填を実施すべき」と主張。これに安倍総理は「中小・小規模事業者や個人事業主が継続して事業に取り組めるよう、民間金融機関でも無利子の制度融資を受けることができる制度を整える。特に厳しい状況にある中小・小規模事業者等に対しては、事業を持続するための新たな寄付金制度も創設する」としました。
日本維新の会の浦野議員は「現金の一律給付は検討しないのか」とただしたのに対し、安倍総理は「国民全員に一律で行うのではなく、甚大な影響を受けている中小・小規模事業者の方々や、フリーランス、個人事業主をはじめ、仕事が減るなどにより収入が減少し、生活に困難をきたしているご家庭に、この困難を乗り越えていただき、事業の継続のため、生活の維持のために、必要な額をできるだけ早期に提供していきたい」と述べました。
与党は2日夜、売上が2割以上減った企業を対象に法人税をはじめとする、ほぼすべての税金の納付を1年間猶予する支援策をまとめました。
また、安倍総理が打ち出した“布マスク配布計画”について、菅官房長官は「今回の措置は、これまでのマスクの製造・輸入の拡大を図るなかで、洗濯可能で、繰り返し使える布製マスクを1億枚程度、調達することが可能となったことを踏まえて実施を決定した。店頭における使い捨てマスクの品薄状況の改善につなげていきたい」と語りました。布マスクは、1枚約200円。5000万枚を配布するというので、単純計算で200億円ほどになり、これに5000万世帯分の送料もかかる可能性があります。
◆布マスクの効果について専門家が解説
九州大学・矢原徹一名誉教授は「ガーゼの網目は0.1ミリくらい。ウイルスは0.1ミクロンくらい1000倍くらい。ウイルスにとってガーゼの網目は巨大空間。飛沫(ひまつ)を外に出さないということが重要なので、どうしても布マスクを洗って使いたいという方は、間にキッチンペーパーを挟むという対策が必要だと思う」と指摘します。
東邦大学の小林寅吉教授も「一般的なマスクよりも効果は低くなる。そういう意味では布マスクをしないよりは、した方がいいと考え、活用した方がいい」と述べました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
「ニュース」カテゴリーの関連記事