なぜ路上で?値段は? 博多駅周辺の“マスク売り”男性 記者が直撃 福岡市 (20/04/27 20:15)
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新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、店頭でもほとんど見かけなくなった「マスク」。
このところ福岡市の路上では、マスクを販売する男性が目撃されているんですが、TNCの記者がその現場を直撃。
男性から話を聞きました。
段ボールからいくつもの小さな箱を取り出すスーツ姿の男性、そのそばには「マスク」、「本日入荷」ののぼりが掲げられています。
小型のカートに大量のマスクを積んで売り歩く男性の姿が、ここ1週間ほど福岡市のJR博多駅周辺で目撃されています。
【記者】
「男性がマスクを購入しています、10枚入りのマスクを購入したようです」
増産要請や異業種からの参入で生産が増えているにもかかわらず、なかなか店頭で目にすることがないマスク。
カートを引いて売り歩く男性に、街行く人も興味津々の様子です。
実際に購入した人に話を聞いてみると・・・
【マスク購入者】
「10枚、10枚で1000円でした」
「いやなんか怪しいけど、とりあえずないので」
「今どこでも売ってないし」
「最新の入荷って言われたからね」
一体どんなマスクなのか記者も実際に購入してみました。
【記者】
「マスクですか?」
【マスクを販売する男性】
「はい、マスクです10枚で1000円、50枚で5000円というかたちですね」
「中国のマスクになります、今、日本が入ってこないので、ないよりはいいかなと思ってですね」
流ちょうな語り口で説明する男性に、1枚100円する値段について尋ねてみました。
【マスクを販売する男性】
「そうですね、うちもカツカツでやらせてもらってるんで」
【記者】
「こちらが先ほど購入した実際のマスクです。特に箱にも変わった様子はありませんがごらんください、生産時期2020年4月、今月ですね、その上に中国で作られたものというのがわかります」
箱の中にはビニールで包まれたプリーツ式のマスクが50枚、5000円と多少値が張るようにも感じますが、いたって普通のマスクです。
マスクの3文字が気に掛かるのか道行く人も足を止め、男性に話しかけてはマスクを続々に購入していきます。
そうした中、マスク販売の男性に声をかけたのは警察官でした。
マスクの転売なども問題となる中、こうした形での販売は法的に問題はないのか専門家に聞きました。
【消費者問題に詳しい 朝見行弘弁護士】
「カートを引いて売っているだけでは何の問題も無い。考えられるのは転売直接消費者に販売しない、製造元や卸売りを通して販売すればいいが、購入して高額で転売するのは違法」
警察は博多駅周辺でマスクを販売していた男性が勤務する会社の経営者に、マスクの入手元などについて問い合わせを行っているということです。
新型コロナウイルスの感染が続く中、必需品となっているマスク。
政府はメーカーに増産を要請するなど取り組みを進めていますが、マスクを巡る混乱はまだしばらく続きそうです。
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