伊勢湾台風物語
この記事を読むのに必要な時間は約 2 分です。
あらすじ:
昭和34年9月26日に起こった伊勢湾台風の惨劇を描いた劇場用アニメーション作品。
甚大な被害を被った名古屋を舞台に、
命の危機に追い込まれる女の子・津島ひかりの姿を描いている。
9月26日午後9時35分、
高潮によって人家へと流れ込んだ波により、
津島家の人々は波にのまれてしまう。
そして、
波に流されるひかりを助けるため、
愛犬ブチが追ってくる。
高潮によって流されたひかりの運命は?
感想:
知恵を持ってしても天災へ抗う事の出来ない無力さ、
一瞬で家族を引き裂き離れ離れにされる恐ろしさ、悲しみ、時に優しさが故に招いた家族の死。
昔のアニメといえど、身を引き裂くような悲しみや辛さが十分伝わります。
昨今に目立つ異常気象からも、
決してこのような事がこの先必ずありえない事ではないと思っています。
大切な愛犬に命と引き換えに救われた少女に襲いかかったであろう残された者の悲痛な悲しみをまた描かれてはいないものの、
想像を絶するものです。
未だ記憶に残るこの物語は、
その時代にその地域で生活していた人々の生きた証でもあると思っています。
是非見て欲しい、心からそう思える作品です。
「アニメ」カテゴリーの関連記事